香味の表現は個々それぞれの経験からわかりやすく伝わるのです

一流のワインシャトーでは毎年新しい樽に入れ替えるそうです。



特に優良とされるフランス産の樽になると、ひとつが10万近くするらしいのです。ただ、素材を吟味し美味しいワインにこだわれば当然樽で手抜きは出来ないのです。



ワインの香味の表現は幅広いですが、産地ならではの歴史や感覚の表現はそのまま日本の風土や感覚とピッタリ来ることは少ないのではないでしょうか。


ワイン勉強会での説明の中に
「なめし革の香りと言われてもピンとこない。経験や身近なものに照らし合わせ自分なりの表現が一番しっくりくる。
さらには自分の世界を少しでも広げる経験を重ねる必要がある。
素材そのものの味を試してみる。素材のみならず、自然の草や木、水や陽の匂いを嗅いでみるなど経験を重ねことで、よりしっくりした表現ができる。おしきせではなく自分なりの表現が伝わり易いのは納得出来ることだろう。」

大変わかりやすいお話しでした。



そうしていくと、素材が良いものからは良いものが出来るのは当然とわかります。素材がいいとは、養分をしっかり吸い上げ、甘み・酸味や香り成分、それらのバランスが良いものでしょうか?もちろん気候・気温も大きく関わってくるのです。



コーヒーにもまったく同じ事がいえます。素材にこだわり吟味し表現する。それは熱帯地方の感覚をそのまま表現しても日本人にはピンとこないものがあるのです。特に四季がある日本ではもっと繊細に細分化された表現があってもいいはずです。

それがなかなか難しいのですが…



日本の喫茶店に魅了され、それをアメリカらしく洗練させ、アメリカの文化として浸透させたブルーバックコーヒーは
「日本人が『選ぶ力を失っている』ことに、危機感を持っています。『誰もがどこでも同じものが買える』というのは、それはそれでいいことですが、それが進みすぎて『誰もがどこでも同じものしか買えない』という現状になっている気がしています。」
と言っています。

最高の空間にこだわる場合もあります。また、コンビニコーヒーも缶コーヒーも生活の中でそれぞれの役割があり、大切なものです。
ただ、本当に美味しいコーヒーを届ける事にこだわると大量生産、供給では難しいのです。

今一度、素材や美味しいにこだわった、『選ぶ力』を思い返してほしいものです。そのきっかけの一つとして、スペシャルティコーヒーを通し貢献したいと思います。


ワインの世界も知れば知るほど広く深いです。
まずは、楽しむ事から『選ぶ力』を徐々につけたいものです。

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